
大切な家族が亡くなったあと、悲しみの中でも避けて通れないのが、さまざまな手続きです。
「何から始めればいいの?」「期限に間に合うかしら」と、不安を感じる方も少なくありません。
このブログでは、死亡後に必要となる主な手続きを、流れに沿ってやさしく解説します。
あわせて、元気なうちから備えておくことで、家族の負担を軽くできる「エンディングノート」の活用についてもご紹介します。
いざという時に慌てないための、心の準備として読んでいただけたら幸いです。
目次
1.亡くなってすぐに行うこと
1-1 死亡診断書と死亡届
亡くなったあと、まず必要になるのが医師が作成する「死亡診断書」です。これは死亡の事実を証明する大切な書類で、役所への届出だけでなく、その後の年金や保険の手続きなどでも使われます。
死亡届は、死亡を知った日から7日以内に市区町村へ提出します。多くの場合、葬儀社がサポートしてくれるため、すべてを自分で行う必要はありません。
なお、死亡診断書は原本提出を求められる場面もあるため、可能であれば最初から複数通発行してもらうと安心です。
1-2 葬儀・火葬までの流れ
死亡届を提出すると火葬許可証が交付され、葬儀や火葬を行う準備が整います。葬儀の形式や規模は家庭ごとにさまざまですが、短い期間で多くの判断を求められるのがこの時期の特徴です。
事前に流れを知っておくだけでも、気持ちの負担はずいぶん軽くなります。
2.役所で行う手続き
2-1 年金・健康保険の届出
亡くなった方が年金を受け取っていた場合、年金の受給停止手続きが必要です。これを行わないと、後日返還を求められることがあります。
また、健康保険証の返却や、国民健康保険・後期高齢者医療制度の資格喪失の届出も行います。期限が決められているものも多いため、役所でまとめて確認すると安心です。
これらの手続きは原則14日以内など期限が定められているため、早めの対応が重要です。
2-2 戸籍や世帯の手続き
世帯主が亡くなった場合は、世帯主変更の手続きを行います。相続手続きに備えて戸籍謄本なども取得しますが、戸籍は原本が返却されるため、必要に応じてその都度取得すれば問題ありません。
一度にすべてを終わらせようとせず、落ち着いて一つずつ進めていきましょう。
3.お金や契約に関する整理
3-1 銀行口座やカードのこと
金融機関に死亡の連絡が入ると、口座は凍結されます。これは不正利用を防ぐための措置ですが、公共料金や生活費の引き落としが止まることもあります。
口座やクレジットカードの情報が分かるよう整理されていると、残された家族はとても助かります。
3-2 公共料金・各種契約
電気・ガス・水道、携帯電話、サブスクリプションサービスなども、名義人が亡くなった場合は解約や名義変更が必要です。
契約内容や連絡先が分からず困るケースも多いため、日頃から情報をまとめておくことが大切です。
4.相続の基本的な流れ
4-1 相続人と期限の話
相続は、亡くなった瞬間から始まります。まずは相続人を確認し、相続放棄などの判断には原則3か月以内、相続税の申告は10か月以内という期限があります。
知らないうちに期限が過ぎてしまうこともあるため、早めに全体像を知っておくことが大切です。
4-2 話し合いで気をつけたいこと
借金が多い場合には相続放棄を検討する必要があります。一方、相続人全員で話し合って遺産分割協議を行う場合、感情的なトラブルに発展するケースも少なくありません。
相続は「お金の話」であると同時に、「家族の気持ち」の問題でもあります。思いがすれ違い、関係がこじれてしまうことも少なくありません。
亡くなる前に気持ちが言葉として残されているだけでも、話し合いは穏やかに進みやすくなります。
書類作成や判断に不安がある場合は、専門家への相談も検討しましょう。
5.残された家族の負担を軽くするために
5-1 エンディングノートが役立つ理由
ここまで見てきたように、死亡後の手続きは多岐にわたります。
エンディングノートに「どこに何があるか」「連絡してほしい人」「大切にしてほしい想い」などが書かれていると、残された家族の負担は大きく減ります。
エンディングノートには法律的な効力はありませんが、情報と気持ちを伝える手段として、とても大きな役割を果たします。
5-2 「今からできる準備」という考え方
エンディングノートは、人生の終わりのためだけのものではありません。
これまでの人生を振り返り、これからをどう過ごしたいかを考えるためのノートでもあります。
元気な今だからこそ、少しずつ書き始めてみることが、家族へのやさしい贈り物になります。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
死亡後の手続きや相続の話は、「いつか考えなければ」と思いながらも、後回しになりがちなテーマです。でも、元気なうちに少し知っておくだけで、残された家族の負担は大きく変わります。
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