エンディングノートと遺言書の違いは?後悔しない選び方 - 株式会社HCA

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エンディングノートと遺言書の違いは?後悔しない選び方

相続

2025.08.28

「終活」という言葉を耳にすることが増えてきた今、「エンディングノート」と「遺言書」の違いがよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
どちらも“自分の思いを伝える”ための大切なツールですが、目的や法的効力には大きな違いがあります。本記事では、それぞれの役割やメリット・デメリットをわかりやすく解説し、ご自身やご家族に合った選び方のヒントをお届けします。

1.エンディングノートとは?

・1-1 気持ちや希望を自由に書けるノート

エンディングノートは自分の気持ちや希望、そして情報など何でも書くことができます。
書店に行くと、さまざまなエンディングノートが並んでいます。
自分が書きたい項目があるか、書ききれるページ数か、書き込み欄は小さすぎないか…など自分に合ったエンディングノート選びが重要です。

自由とはいえ、ぜひ書いておいてほしい項目はあります。
【自分の情報】
・銀行(どこに口座を持っているか、特にオンラインバンクは把握されにくいため書いておきましょう)
・証券(どこに証券口座を持っているか、保有株についてなど)
・保険(担当者とその連絡先もあると尚可。証書のコピーを挟んでおくのもよいでしょう)
・不動産(所在地について。居住地以外に所有している不動産は必ず記載しましょう)
・電子端末(契約している携帯会社、プロバイダなど)
・自動車

【自分の希望】
・終末期医療の希望(延命治療について)
・余命告知の希望
・施設の希望(なるべく自宅がいいのか、希望の施設はあるのかなど)
・介護の希望
・葬儀の希望(特に葬儀社の会員や積立をしている人は記載しておきましょう)
・法要の希望

【自分の想い】
・家族や身近な人への想い

・1-2 法的効力はないが「家族思い」のツール

エンディングノートに法的効力はありません。
では、どのような場面で役に立ち、どのような役割を果たしてくれるのでしょうか。

突然倒れてしまいしばらく意識がない状態が続き、その状態で施設入居や延命措置の判断が迫られた場合、家族や周りの人はさまざまな手続きや判断をしなければなりません。
その時周りの人たちはあなたがどこの保険に加入しているのか知っているでしょうか、また命に係わる決断をするのは荷が重いなどさまざまな問題が出てきます。

そして万が一、急に亡くなってしまった場合には相続手続きが待っています。
銀行解約や不動産の名義変更、死亡保険金の請求、官公庁への届け出などやるべきことはたくさん。
その際に、銀行口座情報、年金情報などがエンディングノートにまとめられていると、手続きする際に大きな助けとなります。

一緒に暮らす家族でも、意外とそういった情報や想いは知らない方が多いものです。
ましてや離れて暮らす家族や疎遠になっている親戚は何も知らない方がほとんどです。
エンディングノートはそういった万が一に備えて、周りの人が困らないための「家族思い」のツールです。

2.遺言書とは?

・2-1 相続のトラブル防止に効果的

「遺言書」は、自分が亡くなったあとに財産をどう分けるかを記しておく法的効力のある文書です。近年では、「きちんと書いておけば家族がもめずに済む」「遺された家族が少しでも簡単に手続きできるように…」といった理由から、終活の一環として作成を希望する人が増えています。

遺言書があると、相続人同士での話し合い(遺産分割協議)が不要になり、トラブルのリスクを大きく減らせます。特に、配偶者や子ども以外に財産を渡したいと考えている場合や、子どもがいない人、相続人同士の関係が複雑な場合には、遺言書の有無が大きく影響します。

・2-2 書き方や形式に注意が必要

遺言書にはいくつかの種類がありますが、主に使われるのは「自筆証書遺言」と「公正証書遺言」の2つです。

【自筆証書遺言】

本人が全文を自筆で書く遺言書。費用はかかりませんが、記載内容に不備があると無効になることもあります。

【公正証書遺言】

公証人が関与して作成する遺言書で、確実性・安全性に優れますが、作成には費用が発生します。

遺言書には「遺留分(いりゅうぶん)」という法律上の取り分にも配慮する必要があります。
せっかく作成しても、内容によっては一部無効になる可能性もあるため、専門家への相談がおすすめです。

3.エンディングノートと遺言書の違い

・3-1 法的効力の有無が大きな違い

エンディングノートと遺言書は、どちらも「人生の終わりに向けた準備」の一環として使われるものですが、決定的な違いは法的効力の有無です。

  • 遺言書は法的効力あり:書かれた内容は法律に基づき執行されます。
  • エンディングノートは法的効力なし:家族への希望や想いを伝える手紙のようなものです。

たとえば「この人に財産を渡したい」と書く場合、エンディングノートでは希望を伝えるだけにとどまりますが、遺言書にしておけば法的にそのとおりに処理されるのです。

・3-2 使い分けのコツと活用シーン

エンディングノートと遺言書は、どちらか一方を選ぶのではなく、目的に応じて両方使い分けるのが理想的です。

  • エンディングノートは、延命治療や葬儀の希望、大切な人へのメッセージなど、気持ちや生活面での希望を残すために使う。
  • 遺言書は、相続や財産の分配など、法的に整理が必要なことを明確にするために使う。

「どちらを使うべきか?」ではなく、「どう使い分ければ家族が困らないか」という視点で考えることが、終活をスムーズに進める鍵になります。

4.それぞれのメリット・デメリット

・4-1 エンディングノートの利点と限界

エンディングノートの最大のメリットは、自由に気持ちを書けること。形式にとらわれず、自分らしい言葉で伝えることができる大切なツールになります。

また、「こんな治療は受けたくない」「ペットの世話は誰に」など、法律とは別の“思い”を伝えるのに適しているのも魅力です。

一方で、法的効力がないため、たとえば財産の分け方を書いても、それが実行される保証はありません。あくまで家族に“参考にしてもらう”ためのものという前提で活用しましょう。

・4-2 遺言書の強みと注意点

遺言書のメリットは、やはり法的効力があること。財産の分配や特定の人への相続を確実に実現したい場合は、遺言書の作成が不可欠です。

また、家族間の争いを未然に防ぐ「トラブル回避」の手段としても非常に有効です。

ただし、記載ミスや形式の不備で無効になるリスクがあるため、慎重に作成する必要があります。自分で書く場合は最新のルールを確認し、できれば専門家のチェックを受けましょう。公正証書遺言なら安心感が高まりますが、費用や証人の確保が必要になる点も知っておきたいところです。

5.自分に合った準備をはじめよう

・5-1 両方を使った“ダブル備え”のすすめ

「エンディングノートと遺言書、どちらがいいの?」と迷う方も多いですが、実は“両方使う”のが最も安心な備え方です。

たとえば、遺言書では法的に財産をどうするかを明確にし、エンディングノートではその背景にある想いを補足することで、家族が納得しやすくなります。また、医療や介護、葬儀などについての希望はエンディングノートで細かく伝えておくと、残された家族が判断に迷わず行動できます。

「想い」と「手続き」の両面を整えることが、ご自身の安心にも、家族の安心にもつながります。

・5-2 専門家の力も上手に借りよう

「書いてみたいけど、うまく書けるか不安…」という方も少なくありません。そんなときは、行政書士や司法書士など、終活や相続の専門家に相談するのもひとつの方法です。

  • 遺言書の文言に不備がないかチェックしてもらえる
  • 自分に合ったエンディングノートの書き方をアドバイスしてもらえる
  • 家系図や相続人の確認など、面倒な手続きもサポートしてもらえる

といったメリットがあります。
最近では、終活に関するテレビ番組の特集や無料相談会、セミナーなど気軽に情報を得られる場も増えています。ひとりで抱え込まず、必要に応じてプロの知恵を借りながら、無理なく自分らしい終活をはじめてみましょう。

6.まずは気軽に一歩踏み出してみませんか?

エンディングノートも遺言書も、「いざ書こう」と思っても、何から始めたらいいのか迷ってしまうもの。そんなときは、専門家に気軽に相談することが近道です。

終活・相続支援センター札幌では、終活や相続に関する無料相談を随時受け付けております。
「こんなこと聞いていいのかな?」という疑問でも大丈夫。あなたの状況に合わせて、わかりやすく丁寧にご案内いたします。

▶無料相談はお問い合わせフォームまたは電話(0120-556-311)から

また、エンディングノートや遺言書について学べるセミナーも定期的に開催しています。専門家の話を聞いてから準備を始めたいという方にぴったりです。

▶最新セミナー情報はこちら

あなたとご家族が安心してこれからを迎えるために、今できることから一緒にはじめましょう。

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